西浦支援学校と丸谷さま
西浦支援学校は大阪府羽曳野市にある支援学校です。
戦前大阪府は日本一のぶどう産地でしたが、今でも全国8位です。そのなかでも、羽曳野市・柏原市・太子町は大阪府でもぶどうの産地として知られています。
2021年4月から西浦支援学校と大阪府立環境農林水産総合研究所、大阪公立大学の三者により、ぶどう栽培を通じて生徒の一般就労を目指す取り組みを進めてきました。
僕は大阪公立大学農学部研究員(農福連携アドバイザー)として関わってきました。
この間、農作業にあたってイラストや動画によるぶどう栽培のテキストを作成するとともに、昨年10月31日には「支援学校生徒の農業現場での活躍について考える」第一回農福連携シンポジュウムを開催し、多くの方々に知っていただく取り組みを行なってきました。
最終的な目標は、ぶどう農家への一般就労です。
7月5日(金)、太子町のぶどう農家丸谷氏のご厚意により、西浦支援学校の3名の生徒がデラウエアの収穫・出荷作業を体験させていただきました。
収穫にはハサミを使って慎重にぶどうの軸を切り、痛んだ粒を摘粒するなど繊細な作業を必要とします。
また、出荷にはデラウエアの重さを量り、それぞれの重さに応じて、三つに分け、箱にパッケージします。重さに応じて箱に入れるデラウェアの数が変わるので、正確さを必要とする作業です。
生徒の皆さんは、それぞれ集中力を発揮して確実に作業されてました。
今後、一般就労を実現するには、これまでの西浦支援学校でのぶどう作業の成果を多くの農家の方々に知っていただくことが重要です。
僕もそのお役に立てるように頑張ります。