大阪府立西浦支援学校 第 2回農福連携シンポジュウム (2024.10.25)に参加しました

2021年4月から西浦支援学校と大阪府立環境農林水産総合研究所、大阪公立大学の三者により、ぶどう栽培を通じて生徒の一般就労を目指す取り組みが進められています。僕も大阪公立大学農学部研究員(農福連携アドバイザー)として関わっています。

3年目を迎え、この取り組みをより多くの方々に知っていただき、一般就労につながることを目的とする「大阪府立西浦支援学校 第 2回農福連携シンポジュウム」が開催されました。

冒頭、基調講演として、こころみ学園の越智さんより、「こころみ学園とココ・ファーム・ワイナリーの歩み」についてお話しいただきました。当ファームは障がいの重い軽いに関わらず、年齢も20歳台から80歳台まで幅広く、それぞれの状況に応じてできる仕事をされています。また、醸造されるワインは世界的に評価され、九州・沖縄サミットの乾杯酒に用いられています。ディーセント・ワークを実現されている様子がよく理解できる、とても素晴らしい講演でした。

パネルディスカッションでは、障がい者が働くこととは何か、障がい者を雇用するうえでの課題などについて、越智さん、110年の歴史を有するカタシモワイナリーの高井さん、西浦支援学校の生徒実習でお世話になっている太子町のぶどう農家の丸谷さん(7月24日のブログです )よりそれぞれの立場から意見を述べられました。

僕は、ディーセント・ファーム かしわらを運営する福祉事業所の立場から意見を述べました。

農業にはたくさんの作業があり、それを分解してわかりやすく理解できるよう工夫を加えることによりその仕事領域は格段に広がることなどを述べました。

パネルディスカッションにおいて、それぞれ実践に基づく多様な意見を交わすことができ、とても有意義でした。改めて障がい者の方々が有する働く力を支援することが重要と感じたところです。

近畿農政局都市農村交流課長前野さまや淡路式農作業分析表について研究・普及されている兵庫県立大学豊田先生、農業を通じた生活困窮者の支援について研究されている大阪公立大学の綱田先生をはじめ多くの友人などにお越しいただけて嬉しかったです。

今後とも、本プロジェクトを通じて西浦支援学校 の生徒の就労がより進むことができるよう取り組みます。

 

 

 

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