無煙炭化器とバイオ炭
5月25日午後、第1回目のさともり作業の後、引き上げた朽ちた竹を炭にしました。具体的には、無煙炭化器に竹を投入して炭を作ります。
先日クルベジ協会から購入した無煙炭化器は、直径1.5メートル、高さ50センチのステンレスできた九角形の器です。すり鉢状になっており、燃焼するに従い煙が逆流します。その結果、無煙炭化器の下部が無酸素状態になって炭ができる仕組みです。さらに、ステンレスの反射熱も加わって器の中が高温状態となり、短時間で大量に炭を生成できるのが特徴です。
25日は試行として、約120キロの朽ちた竹を無煙炭化器に入れて燃やしました。
まず、炭化器の下部の隙間から空気が入らないよう周囲を土で埋めます。
次に焚き付けとして、竹の枝や剪定枝を入れてバーナで火をつけます。
朽ちた竹ですので、5分ほどで一気に燃え上がります。
最初は煙が出ていましたが、燃焼するに従い煙はでず、炎が上がってきました。
30分ほどで竹は綺麗に燃焼して炭化状態になっています。ただし、このままでは燃え尽きて灰になるので、水をかけて消化して完成です。
約30キロのバイオ炭(土壌改良剤)ができました。
竹炭のバイオ炭は孔が大きく、微生物が棲みやすく土の中の水分を大量に吸収します。そのため、農地では、微生物の働きが活性化して水はけもよくなります。今年の2月に開催された日本バイオ炭シンポジュウムにおいて、収穫量が3割アップしたとの報告がありとても期待できます。しかも、朽ちた竹を大量に処分できます。いいことばかりです。
今回は試行ですが、次回は大量に朽ちた竹を処分してバイオ炭つくりにチャレンジします。
今後、800度の高級竹炭は製炭炉、バイオ炭は無煙炭化器という使い方に転換できればと考えています。