府立大手前高校で農福連携について講義しました
2022.12.13
12月9日(金),母校である府立大手前高校で講義をしました。
大手前高校では毎年1、 2年生を対象に2日間にわたる「集中セミナー」として、社会のいろんな分野、金融、国際、教育、医療など約50講座を開講して、生徒達の将来の進路選択に生かす取り組みをされています。生徒たちはそれぞれ興味ある分野を選択して授業を受けます。
僕は「農福連携」をテーマに2時間の講義をしました。
農福連携は、農業の生産性を上げるだけでなく、多様な価値を生かす事業であること。また、これまで研究活動で調査した日本の就労継続支援事業所やオランダケアファームの事例などを写真も入れながら、十分に効果が発揮されていること。一方で、今後の展開にあたっての行政の縦割りなどの問題点について講義しました。
本講座を選択した生徒は、将来、農学部を希望する生徒達も多いことから農業についての理解も深く、農福連携の中でもぶどうを選んだのはなぜかから憲法25条の生存権との関係で農福連携をどのように位置づけできるのかなど様々な質問をいただきました。
鋭い質問も多く今日も冷や汗でしたが、40年以上ぶりに母校の教室で後輩たちを前に話をするのはとても楽しかったです。また、彼ら彼女達の今後の進路選択に少しでもお役に立てたらと思います。
本セミナーは、いろんな現場を見学するコースがあるので、来年は、ディーセント・ファーム かしわら にきていただき農場でいろんな意見交換をできたら嬉しいです。
このような機会をいただいた村田校長先生、担当いただいた元木先生ありがとうございました。