竹の活用について (さともり活動7回目(11.24)、8回目(12.22))

本年6月より、竹の伐採と古い竹の引き上げをする さともり活動(竹林整備)を行なっています。

竹林整備を行わないと、繁殖力が強い竹は多種多様な木々が存在する里山に侵食し、周りの植物を駆逐しながら勢力を拡大していきます。気づいたら山一面が竹になっていたなんてこともあります。 荒廃した竹林は里山の景観悪化だけでなく、土砂災害の原因や有害鳥獣の住処になったりします。このような放置竹林は柏原だけでなく、日本のあらゆるところにあります。

ディーセント・ファーム かしわらは、これまで長年にわたり活動されている、地域のボランティア団体「河内竹工房」さん、「山と川」さんの仲間に入れていただき、さともり活動を行なっています。対象エリアは柏原市大県の山中にある2地域の竹林約1ha。これから3年間かけて順次整備を進めます。林野庁助成事業の対象にしていただけました。

竹林整備では、傘をさして歩くことが可能な距離を保てるよう竹ノコギリで伐採します。竹林に太陽の光が入ると、風が通りとても美しい景観になります。美味しいたけのこも採れるようになります。

問題は伐採した竹の処分・活用です。ディーセント・ファーム かしわらは、伐採した新しい竹は800度まで高熱処理できる製炭炉で高品質な竹炭にします。これから竹の工芸品や春先に生えてきた竹をメンマなどの食品化することなども検討していきます。

ただし、多くの竹林では以上のような竹の活用はできていないので、伐採してもそのまま残置することが多いです。

さともり活動のエリアでも、朽ちた残置された竹がたくさんあります。

このため、さともり活動では竹の伐採と長年残置されている朽ちた竹、双方の引き上げ作業を行なっています。

朽ちた竹は無煙炭化器でバイオ炭をつくり、農地に戻して土壌改良剤として活用します。

第6回目(11.24)のさともり活動は南エリア(約3000㎡)で主に朽ちた竹の引き上げを行いました。9名の参加です。

軽トラック2台満載ある朽ちた竹を、竹林の底からバケツリレーの要領で引き上げました。

第7回目(12.22)は北エリア(約7000㎡)で行いました。12名の参加です。多くの竹を伐採するとともに、最後に朽ちた竹も合わせて、リレー方式で引き上げました。

両日とも引き上げ後は、皆さん疲れてクタクタになりました。

「大阪かしわら竹炭プロジェクト」は、このように地域の厄介者になりがちな竹を地域の方々ともに伐採し竹炭などの「資産」として活かし、引いては障害者の方々の仕事づくりに繋げることを目標とします。

まだまだ課題はたくさんありますが、来年度より本格的にスタートできるよう取り組みます。

 

( 11月24日 作業前)

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(作業後)

(12月22日)

作業前

 

 

作業後

製炭炉 高品質な竹炭をつくります

無煙炭化器  バイオ炭をつくります

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